当ブログのJリーグシーズンオフ企画。
「誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング: 図解でわかる! 実力アップの新常識 [笠原 彰](GAKKEN SPORTS BOOKS)」という本を、数回に渡って紹介します。
今回は企画の説明と「フロー」について。
広告
企画の意図
勝負弱いサッカークラブと聞いて「オレらのクラブのことか?」と思ったサポは多いはず。
2014Jリーグ。
我らが川崎フロンターレは、一時期2位まで躍進したものの、終盤に大失速。今年も無冠に終わりました。
よく言われる理由の一つは「伝統的に川崎は勝負弱い」こと。
絶対に負けてはいけない上位対決で、決勝戦で、山場で、いともあっさり負ける。
先制されると途端に弱気になる。
後半ロスタイムに必ず失点していたシーズンもありました。
自慢の攻撃陣が、前の試合で7-0大勝したのに、次の大事な試合では無得点。しかも2回(´;ω;`)
劣勢になると、途端に脆さをみせる選手達。
イラついたケンゴは無謀なスルーパスを連発してカウンターの逆起点となり、レナトは主審にファウルアピールするも無視され逆上、井川と中澤は自陣でプレゼントパス、大島は一人で落ち込み、大久保は看板を蹴飛ばす始末。
サポーターはいつも思います。
「お前ら、メンタル鍛えろよ!」
ここで疑問。
どうすればメンタルって鍛えられるの?
メンタルトレーニングって何をするの?
偉い先生の講義を受ければもう大丈夫なのでしょうか?
常勝チームから選手を連れてくればよいのでしょうか?
勝負強いと噂の鹿島アントラーズの真似すればよいのでしょうか?
勝者のメンタリティって何でしょうか?
ハードな練習をすれば精神も鍛えられるのでしょうか?
精神論と何が違うのでしょうか?
ラモスを監督にすれば勝負強くなれますか?
ひたすら走れば精神力が鍛えられますか?
CK時によく登場する「集中ー!しゅーちゅー!」と大声を出す集中おじさんは、本当に効果があるのでしょうか?
試合が無くて暇なので、ちょっと本を買って勉強してみました。
※私は一般人であり、メンタルトレーニングの専門家ではありませんので、あしからず。
本の説明
本はこちら
誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング: 図解でわかる! 実力アップの新常識 (GAKKEN SPORTS BOOKS)
2014/10/15に第1版。
著者のブログはこちら。
目次
第1章 メンタルは誰でも強化できる!
第2章 メンタルトレーニングの基本原理
第3章 モチベーション(やる気)が技術を上げる!
第4章 フロー状態で実力を発揮する!
第5章 実践的イメージトレーニング
第6章 最強のルーティンを身につける
第7章 さまざまなメンタルテクニック
第8章 種目別メンタルテクニック
第9章 Q&A
字が大きめで平易な文章、239ページと程よい分量で読みやすいです。
特に第9章のQ&Aは、スポーツ以外の日常生活(テスト、試験などの勝負どころ)でも役立つネタがたくさん。
本企画では、この中のいくつかを、順不同に、複数回に分けて紹介していきます。
第1回は、第4章 フロー状態で実力を発揮する! から、「フロー」「ポジティブ思考」「防衛的悲観主義」について引用していきます。
フロー状態とは
実力を発揮できる理想的な心理状態を、「フロー」とか「ゾーン」と言います。
スポーツの世界では「フローに入る」「ゾーンに入った」という使い方をする模様。
Dreams(55)
超人野球マンガ「ドリームス」で登場した「フロー理論」と同じ用語です。
以後「フロー」で統一。
「メンタルが強い」からといって、必ずしもよい結果が出るとは限りませんが、「メンタルが強い」と、「実力を発揮できる可能性は高まります。
「実力を発揮できる」可能性が高まれば、「よい結果」が出る可能性が高まる
メンタルは、よい結果を出す可能性を高める心理学的トレーニングによって、強化されるのです。
練習通り、普段通り、実力通りのプレーを、プレッシャーがかかる本番でも出来るようにする。
それが「フロー」に入るということ。
フローに入るためにはコツがあり、本書では全部で7つ(「経験」も加えると8つ)挙げています。
④考え方(ポジティブ思考と防衛的悲観主義)
今回は、その中の④を紹介。
ポジティブ思考と防衛的悲観主義
防衛的悲観主義はちょっと大変?
第4-4章タイトルは「あなたはポジティブ思考か、防衛的悲観主義か?」
明るい未来を信じて行動するタイプを「ポジティブ思考」。
とにかく不安だらけ、最悪の結果を想定して、そうならないように徹底的に対策を練るタイプを「防衛的悲観主義」といいます。
人はこの2種類に分かれる模様。
言葉的に、ポジティブ思考の方が上な気がしますが。
どちらも結果を出すことは同じで、思考のアプローチが違うだけです。
男子のプロアスリートは、意外と防衛的悲観主義が多いです。
どちらでも大丈夫な模様。ちょっと安心。
防衛的悲観主義かどうかを判断する方法は
うまくいくと考えたほうが、不安が少ないか、
失敗すると考えたほうが、不安が少ないかです。
実際にやってみると分かる模様。
なお私はネガティブなためか、防衛的悲観主義でした(;・∀・)
ポジティブ思考の人は、どうすればフローに入れるのか?
ポジティブ思考の人は、試合で目標を達成するとどんなメリットがあるかを考えると、不安を少なくすることができます。
分かりやすいですね。
なんとなく大久保嘉人や稲本潤一がコレっぽい気がします。
問題は防衛的悲観主義の人。
防衛的悲観主義の人は、試合で目標を達成できないとどんなデメリットがあるかを考えると、不安を少なくすることができます。悪い結果を徹底的に考え、自分に対する期待を減らすことで開き直ることができ、そうならないためにはどうするか対策を考えようとするモチベーションが出てくるのです。
こっちはめんどくさい・・。
自分への期待を減らすって、どんだけネガティブなのか?
一度どん底まで気持ちを落として、そこから気持ちを上げていくイメージでしょうか?( ;´Д`)
なんとなく大島僚太がこっちっぽい。。
確かに私も、最悪ケースを考え尽くして、悩んで、苦しんで、本番前に開き直ると、上手くいく経験があります。
全員がポジティブ思考になる必要はない
ポジティブ思考の方が、防衛的悲観主義より、簡単そうですね。
だからといって、全員がポジティブ思考になればよいわけではない模様。
一昔前、本屋の自己啓発コーナーに行くと「ポジティブになれ!」という本が目立ちました。
ネットでも、成功している人は「ポジティブ」な人が多い印象です。
私も、何度も「ポジティブ」になろうと努力しましたが・・元々の性格は変えられませんでした( ;´Д`)
この本によると、
むしろ防衛的悲観主義の人が、無理にポジティブ思考になろうとすると、不安がよけいに大きくなってしまいます。
無理してもデメリットが多いようですね。
もう無理にポジるのはやめとこう・・( ;´Д`)
では、防衛的悲観主義の人は、ポジティブ思考より劣っているか?
というと、そうでもなく。
防衛的悲観主義でも、よい結果を出すことができる
少し前にも似た表現がありましたね。
本では、防衛的悲観主義なアスリートの例として、プロ野球 福岡ソフトバンクの内川聖一選手の名前が。
自分が防衛的悲観主義だと理解しており、無理にポジティブ思考にしていないとか。
大事な事は、まずは自分がどちらかを知る事。
わかったら、それにあったプランを作成する事。
そうやって初めて、フローに入る準備ができるようです。
次回もこんな感じで紹介していきますね。
広告
( ・∀・)つ最後にブログ村リンクとSNSボタンをクリックしていただけると、ちゃさん感激!

にほんブログ村